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金子みすゞと陰陽論
  先日、本棚を眺めていたら、「金子みすゞ童謡集 わたしと小鳥とすずと」が目に触れた。確かだいぶ昔に会社の後輩からもらった本だ。
その当時は、さっと読んで、「ふーん」で終わった記憶があったが、その日は暇だったこともあり、手に取って読んでみた。
  タイトルでもある「わたしと小鳥とすずと」を読んだとき、これは東洋医学の基本思想である陰陽論そのものではないかと思った。

わたしが両手をひろげても、
お空はちっともとべないが、
とべる小鳥はわたしのように、
地面をはやくは走れない。

わたしがからだをゆすっても、
きれいな音はでないけど、
あの鳴るすずはわたしのように
たくさんなうたは知らないよ。

すずと、小鳥と、それからわたし、
みんなちがって、みんないい。

(出典:わたしと小鳥とすずと JULA出版局刊)

  作者の金子みすゞは、昭和5年、26歳の若さでこの世を去った。
この詩が何歳のときに書かれたかはわからないが、この世界の存在全てを肯定し、かつ冷静に世界を眺めることができる希有な人であったと思う。

  この世は陰と陽で成り立っているとするのが陰陽論であり、古代中国で起こった思想である。つまり、日が当たるか当たらないかということから発生した考え方だ。天と地、昼と夜、明と暗、火と水、男と女、熱と寒など。この世は全て二極化されているとする。この二つは、一見対立しているように見えるが、補完しあう関係でもある。
  この詩の最後にある、「みんなちがって、みんないい」は、まさに陰陽論の意味するそのものではないだろうか。

   今のこのご時世は、情報化社会とも言われ、ありとあらゆる物と情報が氾濫している。そしてテレビも新聞もインターネットも、あらゆる意見、見方、考え方であふれている。しかし、どっちが正しいとか、間違っているとかではなく、結局のところいろいろあっていいわけで、みんなちがって、みんないいのである。みんなちがって、みんないい。そんな風に日々感じ過ごすことができたらいいなと、この詩を読んで思ったのでした。

昼寝もまたよし


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